狂言の魅力
私の趣味の一つにミュージカル鑑賞がある。
劇団四季はもちろん、宝塚も大好きです。
神戸の宝塚劇場の圧巻の空間とステージを見た時は
「私は宝ジェンヌになる!」(笑)(-_-;)
なんて家族に宣言したという 小学生の懐かしい思い出もあるんです。
もちろん一時の夢で すぐに現実に向かう事ができましたが・・・(笑)
京都の歌舞伎座や名古屋の御園座での歌舞伎や演劇も 時間が合えば観に行きたいと思う観劇の一つだが、
今回これまでには触れた事がない
狂言に触れるチャンスを頂いた。場所は「名古屋能楽堂」
狂言「ござる乃座」のステージだ。
狂言師 野村萬斎さんと言えば有名だが、
左:野村萬斎さん 右:野村 優紀さん
父野村万作はもっと有名なんだそうだ。
舞台は、イケメンの二人と萬斎さんの父万作さんとの親子三代での共演だ。
能と異なり、ほとんどは面をつけずに演じられ、
笑いを通して人間の普遍的なおかしさを描きだす。とあるが
漫才やお笑い好きの私に違う角度から切り込んだ笑いに、
狂言の言葉の内容を理解しながら会場内で笑いが起こるのがとっても気持ちいいのだった!
本当に楽しくて笑いを構えるっていうのか、ここが落ちだ!
という所が分かる 今でいうコントの世界だった
しかしただのコントではない。
日本古来の芸能で、立ち居振る舞いがとにかく見事だ!
身体を少し前傾させた、「腰を入れた」姿勢になる。
狂言で「カマエ」と呼ばれる姿だ。摺り足の姿勢でもある。臍の下にあたる丹田に意識を集中立させた、隙のない、とても美しい立ち姿だ。そこにセリフを乗せると
舞台に登場するだけで、会場の空気を換えるが、セリフ言葉に抑揚や間、言葉を飛ばす力が観客を魅了する。
「ござる乃座」の先日の狂言は3部に分かれていて、
最後のフィナーレには、笛・太鼓・鼓と一緒に能をクライマックスに向けていく。
狂言とは、色々と調べてみると中世の庶民の日常生活を明るく描いた、セリフが中心の喜劇。
私のような初体験用にか 最初に解説をして頂けるのが嬉しい。
それが無ければ 私もさっぱり理解不能だし、
会場内の一体化は起きない。
私みたいな心得のない観客に分かるように最初の解説をしてくれるのだが
それを見どころにして 時代を遡るのだ。
日本芸能の舞台「能楽堂」で
日本の芸能を楽しむ事ができる。
とても素敵な時間を過ごす事が出来て、
狂言のファンになってしまいました。
すこし熱く語り過ぎたかもしれませんが、
幾つになっても新しい発見って出来ますね。